はじめに

はじめに神奈川県在住、50代サラリーマンの香取徹です。
妻と息子の3人で暮らしています。
仕事は営業職で外回りがメインですが、大抵はタクシーや社用車を利用しているため、運動不足は否めません。
コロナが蔓延する以前は付き合いで食事やお酒の席に呼ばれる機会も多く、運動不足に不摂生が重なった結果、見事に中年太りしてしまっていました。
飲酒は好きですが喫煙はしません。
40代も半ばに差し掛かった頃、突然だるさ疲労感、手足のしびれといった、ちょっとした不調が続くようになり、病院で検査してもらったところ糖尿病と診断されました。
当時の私は糖尿病についての知識が乏しく、正直あまりピンときていませんでしたが、今後重症化する可能性や、罹るタイミングが違えば子供にも遺伝してしまうかもしれないという説明を聞き、背筋が凍りました。
後日、職場の同僚に雑談がてら尋ねたところ反応は本当にそれぞれで、過去に糖尿病と診断されて薬を飲んでいる人もいれば、以前の私と同じように全く知識のない人もいたほどです。
それから今日までの約10年間で、私は自分自身の糖尿病と向き合いながら独学で知識を深め続け、少しでも多くの人に糖尿病について知ってもらうべく、この「糖尿病お悩み相談室」を設立するに至りました。

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糖尿病とは?

糖尿病とは?

糖尿病という言葉は知っているけれど、詳しい説明はできないという方も多いのではないでしょうか?
実は糖尿病は、誰でも罹る可能性がある上に、最悪の場合は命を脅かすことにも繋がる身近かつ危険な疾患です。

通常、食事によって摂取されたブドウ糖は、小腸で分解されて血液中に溶け出し、膵臓にて生成されるインスリンというホルモンの働きで周囲の細胞や筋肉へと運ばれ、各所で必要なエネルギーとして利用されます。
インスリンが正常に働くことで、血液中の血糖値は一定に保たれているのです。
しかし、何らかの理由でこのインスリンの作用が十分ではなくなると、体内における糖の消費が滞り、徐々に蓄積されてしまいます。
そうして慢性的に血糖値が高くなった状態が高血糖です。
さらに、その高血糖を改善しないまま放置すると、血液や血管に異常をきたし、やがて様々な合併症を引き起こす糖尿病へと繋がります。

健康診断でも採血や問診などによる早期発見は可能ですが、血糖値は食前・食後で大きく変動することや、初期段階では患者本人に自覚症状がほとんどないことから、見逃されてしまうケースも少なくありません。
気が付かない間に症状が進行し、大きな疾患を引き起こしてから初めて、その原因が糖尿病だったと知らされるのです。
そんな未来を回避するために、糖尿病について理解を深め、自分に合った対策を考えていきましょう。

糖尿病の種類

糖尿病は、原因によって4つのタイプに大別されます。
日本人の糖尿病患者の多くはⅠ型かⅡ型の糖尿病です。

Ⅰ型糖尿病(インスリン依存型)

何らかの原因によりインスリンがほとんど分泌されなくなってしまうことで発症する症状です。
体内の免疫反応によって膵臓のβ細胞(インスリンを生成する細胞)が破壊されるケースや、先天的にインスリンの分泌機能が弱いケース、原因不明のまま突発的に発症するケースなどがあります。
いずれも自らの行いで招いたものではないため、治療にはインスリン注射による外からの補填が必要です。
割合としてはごく稀で、糖尿病患者全体のうち約5%から10%と言われています。年齢や性別は関係ありません。

Ⅱ型糖尿病(インスリン非依存型)

インスリンの生成はできるものの、分泌量が少ない、十分に作用しないといった事態が続き、糖のコントロールが成されなくなることで発症する症状です。
運動不足、ストレス、肥満、過度の飲酒、暴飲暴食などが原因で引き起こされる場合が多く、治療の際も医薬品の前に食事療法や運動療法の実施を指示されます。
長年に渡り蓄積された生活習慣の乱れの他、加齢による身体機能の衰えでも罹りやすくなるため、傾向としては若年層よりも中高年の方の割合が高いのが特徴です。

妊娠糖尿病

母体から胎児へ栄養を供給する過程で、インスリンの働きが弱まり血糖値が上昇した状態です。
妊娠中の検診で血糖値の異常があった際に診断されます。
母体だけでなく胎児にも影響が及ぶ恐れがあるため、日々の体調管理は入念に行いましょう。

その他

他の疾患や治療薬の影響で血糖値が上昇し、糖尿病を発症する場合があります。
かかりつけの医師に相談し、指示を仰いで下さい。
また、糖尿病は遺伝すると言われており、糖尿病の血縁者を持つ子供がインスリンの作用不足を起こしやすい体質になることもあるようです。

糖尿病の症状は?

糖尿病の症状は?

基本的に、糖尿病は単体だと初期症状を自覚することが難しい疾患です。
大抵の場合は、別の体調不良で医療機関を受診した際に糖尿病、あるいは糖尿病予備軍だと診断されてようやく気が付きます。
日常生活に支障が出ない程度の軽い症状だったとしても、不調を自覚できた時点で危険な段階まで進んでしまっていると考えて良いでしょう。
また、重症化すると神経や臓器に影響を及ぼし、命にかかわる合併症を引き起こす恐れもあります。

主な症状

糖尿病患者に多い症状として、まず血液中に滞留した糖の濃度を下げるために身体が水分を要求することから、異常なのどの渇き(口渇)を感じるようになります。
次に、のどが渇けば当然、水分を摂取したくなりますが、水分補給の頻度や量がそれまでと比べて格段に上昇(多飲)します。
この時、水やお茶ではなく糖質入りのジュースや清涼飲料水などを飲んでしまうと、それにより高血糖が進んで更なる口渇へと繋がる悪循環を引き起こし、急性の糖尿病(ペットボトル症候群)を発症する可能性があるので注意が必要です。
そして水分補給が増えれば、それだけ尿を催す間隔も近くなります(頻尿)。

上記以外に、急激な体重減少、嘔吐、強い倦怠感などの症状が現れた場合は大変危険です。
インスリンの作用不足によって正常に栄養を摂り込めなくなっている恐れがあります。
手遅れになる前に、医療機関で適切な治療を受けて下さい。

合併症

重篤なものでは、手足にしびれや痛みが現れる糖尿病性神経障害、網膜の毛細血管が損傷して視力低下や失明を招く糖尿病網膜症、高血糖により腎臓の機能が低下していく糖尿病性腎症などが挙げられます。
これらは三大合併症とも呼ばれる、糖尿病特有の障害です。
他にも心筋梗塞や脳卒中、歯周病といった生活習慣病を起こす確率が高くなりますので、異常を感じた際は早めに専門の医師へ相談しましょう。

治療・改善方法

治療・改善方法

現状、糖尿病は1度罹ると完治させることが難しい疾患であると言われています。
しかし、完治はできなくとも治療によって症状を改善させていくことは可能です。
糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法が適用されます。

食事療法

肥満の解消や血糖値の管理を目的に、毎日の食事の内容や時間帯などを調整する治療方法です。
肥満になると、膵臓に内臓脂肪が蓄積することから、インスリンの分泌や働きが阻害されてしまいます。
そのため、減量しただけで糖尿病の症状が改善されたという例も少なくありません。
体格や体質を考慮したバランスの良い食事を心がけることが、糖尿病治療の第一歩となるのです。

運動療法

毎日適度な運動をすることでインスリンの活動を活発化させ、血糖値の低下を図る治療方法です。
肥満の解消に繋がるのはもちろん、痩せているのに糖尿病と診断された方や、普段からあまり運動をしない方にも効果的な治療として推奨されています。
有酸素運動や筋肉トレーニングの継続が理想ですが、始めは無理のない範囲でできることから少しずつ取り入れていくと良いでしょう。

薬物療法

Ⅰ型糖尿病患者の方または、Ⅱ型糖尿病患者のうち食事療法及び運動療法を継続しても十分な改善効果が得られなかった方に適用される治療方法です。
不足したインスリンを直接注入するインスリン注射や、血糖値の低下を補助する治療薬を利用します。
治療薬にはそれぞれ異なる特徴があるため、自分の症状や体質に合った医薬品を選択することが重要です。

治療薬紹介

糖尿病治療薬には、どのようなものがあるのでしょうか?
いくつかご紹介しますので参考にして下さい。

グルコバイ

グルコバイ

糖質を分解する酵素の働きを阻害するⅡ型糖尿病治療薬です。
食事の直前に服用することで食後の急激な血糖値の上昇を抑制します。

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アマリール

アマリール

膵臓におけるインスリンの分泌を促す作用を持っています。
同系統の治療薬の中でも、比較的副作用のリスクが低いのが特徴です。

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ジャヌビア

ジャヌビア

インスリンの分泌を助けるインクレチンというホルモンの血中濃度を高めることで、血糖値の急激な上昇を抑える治療薬です。

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